君が私との永遠を心のどこかで信じていてくれているように思える そのことが私にはとても眩しくて苦しくて嬉しい その気持ちに応えてあげたいとも思う ただ、その自信が自分にはない 誰かと苦楽を共にする覚悟 恥を晒してもなお好かれ続けること だめな君を…
「東京タワーまで」 タクシーに乗った瞬間君が運転手に言った 人生でそんなドラマみたいなセリフ言うの最初で最後だと思う そう呟く私に君も運転手さんも笑ってくれて、それに安心した私がいた 私より五つも若い君といると自分の言動が場にふさわしいものか…
そんな薄っぺらくていいの?
目標を持った方がいい そういって20歳の後輩を諭す 今年30歳になる先輩がいた 正直めちゃくちゃくだらないなと思った その考え方が古すぎるのではないかと なんでもいいから目標をもってそれに向かって歩む シンプルで綺麗なように思える でも目標は呪いだ…
菅田将暉について語りたい 私が人生で初めて強く惹かれた俳優だ 好きになったきっかけがあまり思い出せないが、たしか「そこのみにて光輝く」という映画だった気がする ラスト間際のシーンで菅田将暉がナイフ片手に感情を爆発させるお芝居が大好きでこの映画…
暗くて足元がよく見えない。だけどこの階段はもう目をつぶっていても降りられるくらい私の歩幅に馴染んでいた。この階段を降りるのは何ヶ月ぶりだろう。半年、いやもっとかもしれない。降りた先には見慣れた景色が広がっていた。どんよりとした空気、コンク…
深夜 部屋の電気を消した真っ暗な部屋で映画を観ていた 夏の終わりだからか、どんよりとした部屋の空気は全て私のため息で埋め尽くされているかのような閉塞感が漂っている しかし、窓を開けて外気を入れる気力もなく、ただぼうっと明るい画面を眺めていた …
誰もがタイトルくらいは耳にしたことがあるであろう漫画 映画化もされ、ヴィヴィアンのハートジャケットやロッキンホースなど、漫画の中の登場人物のヴィジュアルに影響を受けている人も少なくないはず 私も死ぬほど欲しい。けど高いし希少( ; ; ) 最近、…
園子温監督の「恋の罪」を観ました。 ごそごそと呟きたくなったのでブログ書きます 読点を置くのが面倒なのでやめます 先日とある知人におすすめされ 面白そうだなと思い、話題づくりも兼ねて 久しぶりに丸々一本観たことのない映画をみた この映画をお勧め…
もう縦も横も右も左もわからないけど今すごく幸せだなと感じていた。 「ビールあげる。」 私の寝ている斜め右上辺りからさやかの声がする。 「うん。」 ビールを受け取るために体を起こす。 「なんかさ、星って綺麗なんだよね、多分。」 そんなさやかの声に…
大きい湖のある街で生まれ育った。 休日になると湖に住む白鳥や黒鳥、鯉に餌をあげたりスワンボートに乗りに来る家族連れで賑わうような商業用の湖だ。 私たち地元の人間はなぜだかその湖にとても愛着を持っていて小学生の時は家族と、中学生になると友達と…
そして目を背けていた現実 あなたにとって私は 毎年新しくて綺麗な花を咲かせる桜のようなものだったんだと 咲いたばかりの花は言うまでもなく美しいし、 その花びらが宙を舞う様にも風情がある けれど地面にへばりついて茶色くなったそれは もはや桜とは呼…
「おいで。」 そういって手を差し伸べてくれた彼は どこか気だるそうで、 少し俯いてあくびを噛み殺していた。 血管が蒼く浮き出るほど白くて細い彼の手は 今にも消えてしまいそうなほど儚かったから、 消えて無くなっちゃわないうちに急いでつかまえる。 優…